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物件登録件数137万7千件(2007年8月末現在)で一人勝ち状態

■日本のインターネット人口8,266万人(インターネット白書2007)
 不動産の世界にも大きな変化

以前は不動産情報が欲しいと思ったら、不動産誌を読む以外には、直接不動産屋さんに行かないと情報は得られませんでした。

ところがここ数年、インターネットの普及により、どこにいても不動産情報が得られる時代になりました。

もともと不動産屋さんというのは入るのに結構敷居が高いところでしたので、ネットで情報を取れるとなれば、楽だし気を使わないしということで、一気に事情が変わってきたようです。

■春の学生アパートも8割がインターネットから(松本市内のある不動産屋さんの話)

私どもの知り合いの不動産屋さんから伺った話です。この春の学生アパートは8割がインターネットの問い合わせからで、来店してから初めてアパート探しをする学生はわずか2割になってしまったそうです。

■インターネットの巨人、ヤフーはここでも情報量で他を圧倒しています

インターネット上の最大不動産情報源がヤフー不動産です。2007年8月末での登録物件数は137万7千件にも上ります。

これだけの情報を使って、利用者は無料で物件探しがあります。実際に不動産屋さんの話を聞いても賃貸に関しては、問い合わせはヤフーからのものがほとんどだそうです。

■ヤフー不動産のビジネスモデルはどうなっているか

ヤフー不動産の特徴は代理店方式を取っていることです。ヤフーはシステムのみを用意して、一般の不動産屋さんに営業して物件を登録してもらうのは、「アットホーム」や「いい生活」などの代理店が行うという役割分担方式になっています。

これによりヤフーはシステムを作成して、メンテナンスを行うだけで自分で営業して物件を確保する必要がありません。そして登録物件数に応じて代理店から手数料が入って来る仕組みです。

一方代理店の方は、不動産屋さんを回って自社のサイトに物件を登録してもらうように営業します。そして代理店のサイトに情報を登録すると、それがヤフーにも登録されるようになっています。

代理店は初期の営業コストは掛かりますが、一旦物件が一通り登録されてしまうと、それを出している間は継続して手数料が入って来ます。

しかも、自社サイトへの物件登録は不動産屋さんが自分でやってくれるわけですから、それに携わる人件費も大幅にカット出来ます。当然ヤフーに手数料を払ったとしても、大きな利益があるわけですね。

ヤフーと代理店及び不動産屋さんとの関係
ヤフー 代理店 街の不動産屋さん
登録情報
及び
手数料
登録情報
及び
手数料
システムの
作成と保守
物件は代理店の
サイトから
ヤフーへ
自動登録
物件を代理店の
サイトに
自分で登録

■ヤフーと代理店はどのくらいもうけているのか

不動産屋さんから代理店へ支払う手数料は、1件あたりで数百円ですが、登録件数の137万7千件に単純に手数料を掛けてみると、ひと月ほどの期間で数億円の金額になります。

利用者に対しては無料のサービスながら、ヤフーのサイトに登録することにより情報価値が高まり、不動産屋さんには契約が決まれば仲介料が入り、代理店とヤフーには手数料が入るという具合で、三者が共に利益を得られる仕組みになっています。

ただし、この仕組みを見ていると、ヤフーが非常に上手いビジネス展開をしていることがわかります。

情報の価値を高めることにより、他が追従出来ないほど市場を独占してしまうというのは、中小企業ではなかなか手が出せませんが、参考になる部分は大いにあるはずです。